ナイロンのすゝめ ~フロロカーボンにはないメリットとデメリット~

突然ですが、皆さんナイロンラインを使っていますか?

色々な人に聞いてみましたが、

「最近は全部フロロかな~」

「フロッグ・パワーフィネスにPEは使うけど、ナイロンは使わないですね~」

という返答がほとんど!

ちなみに私は年中ナイロンを組みます!

ここ数年、ナイロンの良さを改めて感じており、組んだタックルのうち少なくとも1本はナイロンを巻いてあるこもが多いです。

ナイロンラインの用途

用途としては、

冬はジャークベイト用

春~秋はトップウォーターと軽めのスピナーベイト用

といった感じで、14~18lbくらいのラインを中心に、たまに20〜30lbを組むこともあります。

先日のスピナーベイト道場にてディーパーレンジ1/4ozでキャッチ魚もナイロン15lbを組んだタックルでキャッチしました!

↑本気で軽めのスピナーベイトをやるときは必ずナイロンラインを使っています。

理由は…スピナーベイト道場で!笑

ナイロンの質的特徴

・比重が小さく、水に浮くものが多い

・フロロカーボンと比べて伸びる

・フロロカーボンと比べて柔らかい

・かといってPEラインよりはコシがある

ざっとこんな感じでしょうか。

ナイロンラインのメリット

トラブルが少ない!これに尽きます。

例えば、

冬場に多用するサスペンドジャークベイトや春先に使うスローフローティングのジャークベイトは、往々にしてスリーフック仕様であることが多いです。

これはポーズ時のバイトをしっかり掛けるためですが、フックが3つあることで、ラインとフックが絡む確率も高くなります。これがナイロンだと起こりにくくなります。

理由は先述したようにナイロンは「比重が小さい」ため、ジャークベイトの進行方向にラインが垂れ下がらないからです。

久しぶりに図解してみましょう!

↑あくまでもイメージを大袈裟に可視化したものですが、概ね間違っていないと思います。ルアーの前にラインが垂れ下がった状態でジャークをすると、高い確率でフックにラインが絡みます。

↑比重が小さいナイロンラインを使えば、ジャークする事でルアーはやや下に向かって動きますが、ラインは上方向から垂れ下がっているのでフックと絡むことがありません。

これは当然トップウォータープラグを使う際にも言えることで、「あえてペンシルベイトにフロロカーボンを組み合わせてルアーを動かしながら沈ませる」といった応用もあると思いますが、基本的にはナイロンを組み合わせてしっかりルアーのポテンシャルを引き出したいところです。

フロロカーボン+スナップの組み合わせだと、先端が重くなり過ぎてトップウォーターがうまく動かないことも多々あります。

ちなみにその他のメリットとしては、柔らかいのでスプールへのなじみが良いのでトラブルが少ない、そして価格が安いというのもありますね!

ナイロンラインのデメリット

伸縮性があるため、ディープで使うと水圧でラインが伸びてしまい感度が落ち、フッキングも決まりません。

個人的には3mより深いところを釣るならばフロロカーボンを選択します。

耐摩耗性について、「フロロカーボンが強くてナイロンが弱い」などと言われることがありますが果たしてそれは本当なのでしょうか?

硬いガラス製のお皿と柔らかいプラスチック製のお皿、どちらが強いと考えるかは人それぞれではないでしょうか。

ちなみにナイロンの方がフロロカーボンより融点が高いです。つまり、単純に考えればナイロンの方が熱に強いと言えるはずだと言うことです。

バスフィッシングは、空気中でも水中でもカバーとラインがコンタクトする釣りです。よく考えたらそんな釣り、他にはあまりありません。

ライン表面のコーティングを無視すると、融点が高いということは空気中の摩擦に関してはフロロカーボンよりナイロンの方が物質的には優れているとも言えるはずです。これが摩擦時に高温になりにくい水中だとまた話が変わってくると思います。

つらつらと書き連ねましたが、ハードベイトをきっちりやり込むにはナイロンラインが不可欠だと再認識している今日この頃です。