実は割と最近まで全く使っていなかったHB630LL。スモールクランク&シャッド専用の一本としてローテーション入りを果たしたロッドです。
特徴としてはややトルク感に乏しいことが挙げられます。これは他のハードベイトスペシャルとは真逆で、ロードランナーシリーズの中でも異質なロッドです。
ベンディングカーブもブランクスの途中からグニャっと曲がるタイプ。
よって、他のロッドと頻繁にローテーションしながらアキュラシーキャストを決めていくのはちょっと難しいかもしれません。
グラスロッドまではいかないものの、キャスティングのモーションとリリースタイミングを若干調整してあげる必要があります。
アキュラシーキャストが求められるような場面なら、スムーズなペンディングカーブで軽いルアーでもしっかり曲がり、かつルアーを押し出す力も残っているHB511LLをオススメします。
また、小さめのポッパーやジャークベイトなど、ロッドワークが必要なルアーもHB511LLもしくはHB600Lを使った方がしっかりルアーを動かせると思います。
それでもHB630LLを使うメリットは、グニャっと曲がるが故のノリの良さにあります。
気づいていない人が多いですが、霞水系の河川でスモールクランクを引いている時に「プルン」「クンッ」「ヌー」っといった類の、
「何だ今の?別の魚がラインに当たったかな??」
というような感覚は、そのほとんどがバスのバイトです。
この事に気付いてしばらくは、クランクベイトのフックを交換する事でフックアップ率を上げようとしていました。
ええ、私の大好きなトレブルフック、「エアロトレブル速掛け」(ハヤブサ、廃盤)であります 笑
もちろんそれで掛かる魚もたくさんいますが、今年の夏にそれだけでは限界があることを体感しました。
「残るはロッドだ」と。
というわけで白羽の矢が立ち、見事先発ローテーション入りしたHB630LLの用途としては、先述したようにスモールクランク&シャッドになります。
クランクベイトなら、ショット&ノーマンDTNやRTO0.5DDなどのタイニークランク、ショットフルサイズ&ワイルドハンチやタイニーブリッツMRなどのややスモールクランクの他、開発クランクBタイト&チップやフラットAなどのフラットサイドクランクなどなど。
ハンドメイド系のフラットサイドにも持ってこいです。
軽くて引き抵抗が軽めのクランク全般にちょうど良いです。
私の場合シャッドをあまり使いませんが、クワセシャッド62やイヴォークシャッド、シャッドラップシリーズなどにマッチします。
ルアーのサイズがショットオーバー2やRTO1.5以上なら、HB630LやHB680Lの方がテンポよく投げられますし、正直アキュラシーキャストも決まると思います。
合わせるリールは今のところコンクエストBFS一択です!
コンクエストBFSの適度な重さと相まって安定した巻き感を得て、
「探しながら巻く」
ことができます。要はルアーの挙動を感じやすいんです。
これはロッドとリールと優秀なクランクベイトの3つが揃ってはじめて成り立つものだと思います。
ちなみに上述したようなタイニークランクベイトがこのロッドじゃないと投げられないかといえば、そんなこともないです。
事実、ショートキャストならHB630Lで、ロングキャストならHB680Lで長年やってきました。
「スモールクランクベイトのミスを限りなくゼロにしたいけど、グラスロッドのように劇的にキャストフィールが変わってしまうのは嫌だ!」
という方にはバッチリハマる一本だと思います!