シマノ カルカッタコンクエスト BFS~バスフィッシング&ハードベイト特化インプレ~

最近シマノのコンクエストBFS HGを導入しました。

長ーく長ーくリールを使う私が最新のリールに興味を持ったキッカケは今年のH-1新利根川戦の後、友人から聞かされたこんな話でした。

釣りが変わるリール

「このリールを導入すると、釣りが変わる」と。

私のフィッシングスタイルにおいて極端に軽い物を投げることはまずありませんが、スモールクランクには若干の投げにくさを覚えていました。

実は昨年のH-1マスターズカップ長門川水系の試合時からこのリールの良さを聞かされていたのですが、長年愛用しているコンクエスト50シリーズで釣れていたためこの時は特に気に留めませんでした。

ですが今年の新利根川戦ではクランキンで乗らないバイトが多発。ロッドはもちろん重要なのですが(ロッドも現在630LLをテスト中、経過は良好!)、リールも含めたタックルバランスを見直す必要があると痛感しました。

一方の友人はグラスロッドにコンクエストBFS HGでノーミスのパーフェクトゲーム。私が記憶する限り、彼が新利根でリミットを揃えられなかった事はなのでは…?

で、新利根戦後にHB630LLとコンクエストBFSを入手し、お盆の復習へと臨んだところ、これがスモールクランクに極めて使いやすいセッティングでした!

コンクエストBFSをクランクベイトに使うメリット

コンクエストBFSをスモールクランキンに使うメリットは以下の3点です。

①投げやすい

②適度なギア比でやや非力

③剛性感バッチリ

①投げやすい

①について、向かい風でも開発クランクBタイトやRC0.5、シャッドラップSR7など、極めて投げにくいプラグを普通のモーションでキャストできます。また、ショットフルサイズやワイルドハンチなど、新利根川で基準になる大きさのクランクベイトは極めて軽い力で気持ちよく飛びます。それでいて滞空時間が短いライナーではなく、適度にフワフワ飛んでいくのでアキュラシーキャストもしやすいです。

ちなみに私は外部ダイヤルをMAX固定にして、クランクベイトの大きさによってメカニカルブレーキで微調整をしています。

②適度なギア比でやや非力

②について、コンクエストBFS HGのギア比は6.8、ハンドル一巻き最大68cmとなっており、私がハードベイトのメインにしている旧コンクエストシリーズの一巻き最大58cmと比べるとかなりハイギア化しています。

しかしこの糸巻き量がクランクベイトを釣れるリズムにしてくれることに気がつきました。

元来根っからのスッパーである私は、正直クランクベイトがあまり好きではありません。スナッグレス性能に優れ、自分の調整でレンジを自在に刻むことができるスピナーベイトをローテーションすることでクランクベイトで釣れる魚をカバーできるとさえ思っていました。

クランクベイトがスピナーベイトより優位性を持つ場面として、スピードが必要な時と魚に対して仕掛けたい時が挙げられます。つまりどちらもリアクションを誘う場面です。

スピードについて、私はスピナーベイトのハイスピードリトリーブもしばしば試します。ロッドティップを水中に突っ込み、スピナーベイトがたまに水面に飛び出るくらいのスピードで引く方法です。

このメソッドの欠点は、レンジを広く探れないことです。バランスの良いクランクベイトならば、キャスト距離と潜行深度を調整することで任意のレンジをハイスピードリトリーブで狙うことが可能です。

また「魚に対して仕掛けたい時」については、クランクベイトの潜行時の軌道変化といわゆるピックアップ時の軌道変化を極めて演出しやすいということが挙げられます。

例えばボートポジションが1.2m、ライン12lbでショットフルサイズをフルキャストした場合、リトリーブ時の半分はボトムノックすることになります。

これがキャスト距離を極めて短くしてやると、ボトムをタッチすることなくU時の軌道を描いてエリアをチェックすることができます。

このU字軌道とコンクエストBFSが何の関係があるのかと申しますと、このリールやや非力が故、クランクベイトのリップが受ける抵抗の変化を感じやすく、「クランクベイトが潜行中だ!」「ピックアップ軌道に入り浮き上がりはじめた!」などの情報が極めてわかりやすいのです。

これがとても気持ち良く、「ピックアップ軌道に入ったら意図的にリーリングスピードをあげてリアクションバイトを誘う」といった仕掛けが簡単にできます。

これこそがこのリール最大のメリットだと思っています。

③剛性感がある

ちなみに③の剛性感もこのリーリングの気持ち良さに一役買っていると思います。

また渓流のトラウトを視野に入れているリールのため、割とドラグが出ます。ドラグが出るとクリック音が出ます 笑

巻き合わせの際に魚が大きいと少しドラグが出るくらいに調整してありますが、このドラグのおかげで身切れを起こさずにフックを深く刺してくれる印象すらあります。友人の受け売りでしたが、先日私も実感しました。

コンクエストBFSのデメリット

さて、メリットをたくさん挙げましたが、デメリットは、以下の2点でしょうか。

①重いものに向かない

②糸巻き量が極めて少ない

①について、クランクベイトでいえばショットオメガビッグやオーバー2などのノーマルサイズになってくると、途端に投げにくさを覚えるかもしれません。小口径かつ超軽量スプールなので、初速が出過ぎるのだと思います。

メカニカルブレーキをきつめに設定すれば投げられるとは思いますが、普通にコンクエスト100サイズなどを使った方が気持ち良く投げられると思います。

②について、メーカースペックを参照すると、8lbで45mとなっています。

私は今のところナイロン15lbとフロロ10lbで試してみました。投げる物によりですが、ナイロン15lbだと7割くらいのキャストでラインがなくなります^^;

12lbくらいまでをスプールに目一杯巻けば、ボートフィッシングでスモールプラグメインにする分にはバスフィッシングでも問題ない糸巻き量なのかなと思います。

以上、非常に長くなりましたが、クランクベイトで釣れる魚が増えるリールで導入して良かったと思った次第です!

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