リールのハンドル一巻き何cm?

「巻き物はローギアだヨ」

もはや解説不要、私のマスターでもある田辺哲男さんの名言でありますが、あなたが使っているリールは一巻き何cmなのか把握していますか?

数年前にメインリールを初代コンクエスト101からメタニウムMGL6.2に入れ替えた時からずっと気になっていたのですが、今回新たにジリオンSV TW 1000PL(ギア比1:5.5)を導入したので、これを機会にはっきりさせておこうと思い調べてみました。

ここで大事なことが2つあります。

1つ目は自分が使う仕様でどうなっているか、が重要だということです。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、私はメタニウムMGLのスプールにラインを半分程しか巻きません。

皆さんはスプールにどのくらいラインを巻いているでしょうか? スプール径やリールのバランスによって当然異なりますが、ブレーキ設定が決まらない...

当然有効スプール径が小さくなるため、スペック上の最大巻上長(メタニウムMGL6.2の場合は66cm)よりも短くなっているはずです。

2つ目は実際に手を動かして目で見て確認したかったということです。

ギア比がわかっているわけですから、自分の好みの量だけラインを巻いた状態での有効スプール径を計測すればハンドル一巻きの巻上長は算出できるわけです。

前述のメタニウムMGLを例にすれば、

スプール径34mmでギア比が6.2ですので、「3.4cm×3.14×6.2=66.1912…」が最大巻上長となるわけです。

※私は円周率3.14で学習をしていた世代です..笑

実験などをする必要は全くありませんが、簡易的な実験をしてみました(ちょうど良いノギスが手元になかった、という説もあります 笑)

試してみたのは、以下の5台です。

①シマノ メタニウムMGL6.2(ライン半分)

②シマノ 初代カルカッタコンクエスト101(ライン9割)

③シマノ カルカッタコンクエストBFS HG(ライン8割)

④ダイワ タトゥーラSVTW6.2(ライン半分)

⑤ダイワ ジリオンSVTW1000PL5.5(ライン9割)

写真の要領で原始的にハンドル一巻きの長さを計測しました。当然誤差が出るので、5回試して平均をとりました。

で、結果ですが

①53cm

②54cm

③65cm

④52cm

⑤53cm

となりました。これをどう捉えるかですが、まず一番気になっていたのが①のメタニウムと②の初代コンク101です。

メインリールの入れ替え時、「投げやすさを優先してラインの量を減らしスプールの有効径を小口径化。その分遅くなりすぎないようにギア比はややアップ」と目論んでいましたが、巻き取り長の差は誤差の域でした。

取材などでは「この2つのリールの巻上長は、感覚的にはほぼ同じ」と回答していましたが、自分の感覚が正しいことを自身に証明できて良かったです 笑

④のタトゥーラは感覚的にはもっと巻き取り量が少ないと思っていたので意外でした。1台だけハンドルがやや短いのも関係しているかもしれません。ザグバグツーフックやタフバグなどの小さなトップウォーターの投げ感が気に入っているリールなのですが、用途的にはもう少し巻き取り長があった方がミスが減りキャスト数も増えるなという印象。

⑤のジリオンは初代コンクエストの入れ替え候補として導入してみました。思うところがありまして、非ナロースプールでローギアのリールを探しておりました。ラインを9割ほど巻いてみてちょうど良い巻上長なので、投げ感や巻き感に期待しています。

ちなみにジリオン、先日のH-1亀山ダム戦を準優勝したことでいただいた商品券で購入させていただきました(タックルアイランド鶴ヶ島店さん、ありがとうございました!)

という訳で、年中ハードベイトのみを投げている私の場合は一巻き53cm前後が基準になっておりました。ちなみにメタル系の場合はメタニウムMGL6.2のスプールに9割ほどラインを巻くので、ハンドル一巻きの巻上長は最大値の66cmに近くなっていると思われます。

また、フルキャストした場合は放出されたラインの量の分だけ有効スプール径が小さくなっているので、ハンドル一巻き当たりの巻上長は短くなっているはずです。当然ナロースプールの場合はその傾向が顕著になります。その辺りをどう捉えるかがリール選びの面白いところではないでしょうか。

皆さんが実際に使っているリールの巻上長が一体どのくらいなのか、気になりませんか?