準優勝ということで、何を考えていたのかを書き起こしておきます。
今年の初戦ということで、年間レースを見据えて上位15%以内の成績に入る釣りをすることを戦略として優先しました。戦術は「プラクティスで得た物を活かしつつ、その日に柔軟に考える」というものです。
以上の前提を持ちつつ、プラクティスで釣った魚の共通点を考えました。
以下にプラクティスで反応があった釣りと所感を列挙してみます。
前週に反応が良かったのは、赤土バンクでオメガビッグを高速巻きしてレイダウンなどに当てる釣りやリーリングストップによるライズアップでした。
この釣りは前日に少しだけ試してみたところ全くバイトが無かったため深追いはせずに当日のメインからは外すことに。ただ、プラクティスでビッグフィッシュをバラしたことから有力な選択肢の1つとして頭に入れておくことにしました。実際にキャッチできた魚は500gまでといったところ。
もう一つ反応が良かったのは、2.5m~3mレンジのフラットでスーパースレッジをハードジャークするというもの。ボトム付近にベイトが溜まっているのを発見してから上記の釣りを試すと3連発。サイズはやはり500gくらいまでが狙える感じ。
試合が近づくにつれて反応が上向いて来たのは、インザベイトをバンクにタイトに落としてカーブスローロールしてから、ボトムの枝などにコンタクトさせながら引いてくる釣りです。前日はフックが甘いまま投げていたので全て手元でバラしてしまいましたが、短時間で4~5バイトほど得ました。サイズは400gまで。
また、フッキングしなかったもののサイズの良さそうな魚のバイトがあったのが、超どシャローのログジャム周りでのアッパーカッターです。フィーディングの待機場にいる魚をルアーのアピールで引っ張るつもりでガシャガシャドッグウォークさせる釣りです。サイズは見込めそうですが、数が狙える釣りではないと判断したのでリミットが揃った後の選択肢として準備をしました。
そして前日にタックルボックス内のルアーを全部使うくらいのつもりでローテーションしていた際に、ソウルシャッド68でキャッチした51cmが大きなヒントになりました。
この魚は適当に流しながら高速引きをしつつ、激しくジャークしてキャッチ。
ちなみにタックルはハードベイトスペシャル511LLにコンクエストBFS、フロロ12lbという組み合わせ。ラインはやや太めですが、レイダウンミノージャストワカサギディープなども気持ちよく投げられます!
勘の良い方ならお気づきかもしれませんが、プラクティス中に反応を得た釣りは全てリアクション系の釣りでした。
試合当日は微妙な雨予報で、天気予報が外れることも加味して当日投げるルアーはその時に決めることにしつつ、魚にバイトのきっかけを与えられるような釣りをすることを戦術としました。また、リミットを揃えても1kg前後のローウエイト&混戦になることも予想されたため、目標ウエイトを最低1kgとし、リミットメイクを最優先としました。
もう一つ決めないといけないのは、どこでその釣りをするかというエリア選びです。プラクティス中に反応があったのは、ボトムを使える水深でなおかつ若干でも流れを感じられるエリアでした。
前日は丸一日出ることができたので、亀山ダムを一周し、流れの有無とフィーディングの数を見て回ることに。結果、51cmをキャッチしたエリアが水が動いており、フィーディングの数も相対的に多かったため、当日のメインエリアとすることにしました。
当日は朝から土砂降りで、どシャローのログジャムをやりに行くかメインのエリアへ行くか迷いましたが、ファーストフライトを引いたためメインエリアまで移動することに。
ルアーは色々試そうと思い決めつけずに臨みましたが、前日の夜に閃いて買いに行ったソウルシャッド45でボトムを叩いてみるとポロポロバイトが出ました。のらないバイトやバラシ、ノンキーパーを交えつつ、値千金のキロフィッシュを1本目にキャッチしてから2時間くらい掛けてようやくリミットメイクに成功!
途中でフック交換を3回(ハヤブサ瞬貫トレブル10番)しましたが、わずかにフックポイントが鈍っていたり、フックが開いたりしているだけでキャッチ率の低下につながるので、必ず予備のフックを多めに用意しておくことをオススメします!
10時を過ぎて、朝から比べるとフィーディングの数が減り、周りのアングラーのバイトも減っていたことからこのエリアを離れることに。どシャローエリアで色々な釣りを試しましたが、オメガビッグで入れ替えできない魚をキャッチして終了となりました。
優勝の和田さんはトラウト界の猛者で、柔軟な発想に脱帽でした!あらためておめでとうございます!
また、学生時代からお世話になっているのむらボートさんには今回も困り事をヘルプしていただき感謝しております!50upステッカーもいただきましたよ!のむらロコの皆さんもいつもありがとうございます!
そして最高に楽しく参戦10年目になるH-1グランプリですが、スタッフの皆さんは基本的にボランティアで活動してくださっています。週末の朝早く(というか深夜)から夕方まで、土砂降りの中でも我々選手のために試合の運営に徹してくださっています。スタッフの皆さんにはいつも感謝しております。いつも本当にありがとうございます!
次回はほぼ経験がない芦ノ湖戦になりますが、今から楽しみであります!
タックルデータ
ショットオメガビッグ62用
ロッド: ノリーズロードランナー VOICE ハードベイトスペシャル630LL
リール: コンクエスト101
ライン: フロロマイスター12lb
フック: Fハヤブサ瞬貫トレブル4番、Rケンクロウストロングフェザー5番
ソウルシャッド45用
ロッド: ノリーズロードランナーVOICEハードベイトスペシャル 660MLS-Sgt
リール: ヴァンキッシュ 2500
ライン: デッドオアアライブフィネスマスター0.4号+トルネードVハード1.5号
フック: ハヤブサ瞬貫トレブル10番