「今月号のBasserにH-1の記事があって、私も少し掲載されています~」という告知のつもりが、思いの外長くなってしまったので前編後編にわけてお送りします 笑
前回の記事では2012年私のH-1初戦から、2014年マスターズカップ優勝までを記しました。
2015年はマスターズカップでビッグフィッシュ賞獲得
2015年は特筆すべき点がない年です 笑
ノリーズのプロスタッフとして活動し出したことにより、湖上での立ち回りや情報発信の仕方などにやや悩んだ年だったと記憶しています。
ディフェンディングチャンピオンとして臨んだマスターズカップin長門川水系では、ビッグフィッシュ賞&4位を記録。クリスタルS3/8ozで早い時間に1620gをキャッチしましたが、ビッグフィッシュを活かせなかった試合でした。ちなみにこの試合の優勝はオリキンさん。

2016年マスターズカップで2度目の優勝
2016年のレギュラー戦はミニマムサイズもありましたが、全試合で魚をキャッチしマスターズカップへクオリファイ。思えば手堅く釣るのも今より上手だったかもしれません。
最終戦の津久井湖ではラッピングミノーとクリスタルS1/2ozで粒揃いのリミットを揃え、3位入賞もありました。

そして10月10日に片倉ダムで開催されたマスターズカップで2度めの優勝を果たします。

「アオヤロウと呼ばれる浮草マットをスピナーベイトでパンチングして引く」というパターンは、今自分で考えてもなかなか痛快なウイニングパターンです 笑

コンパクトかつヘビーウエイトのスピナーベイト「ウインドレンジ5/8oz 」のリアブレードをデカくして、ブレードのトルクでゴミを外れやすくし、ハイアピール化も図るという狙いは田辺さんにも評価いただき、「ウインドレンジデカコロ」として製品化もされました。

忘れられない2017年、AOY争い
そして忘れられない2017年。プラクティスをしっかりできる環境もあり、開幕戦の新利根川を4位でスタート。

その後も順調にスコアを重ねていき、暫定2位で最終戦の牛久沼を迎えますが、わずか290g足らずAOYを逃しました。

H-1はウエイト制ですが、ハードベイトのみで競っていることもあり、25cm程のバス一本で勝敗が分かれることが多々あります。
後々考えても最終戦の牛久沼はマメしかキャッチできず、なす術なしといった感じでした。
その一方で、キロフィッシュをバラした亀山戦や手堅くまとめたつもりの津久井湖戦ではリミットが揃っておらず、なおかつ25cm程度の魚であれば割とイージーにキャッチできたはずです。

1年5試合の中で300gの魚を一本キャッチしていればAOYを獲得できていたわけで、試合慣れしていない部分が運命を分けたと言えます。
この年多忙によりフル参戦を見送った伊藤巧プロからは、
「ノリーズは最強でなければならない。僕はフル参戦できないから、津輕くんに頑張ってもらわないといけない。頼んだよ」
とどこかのタイミングで言われていました。

2017年ではなくもっと前に言われていたのかもしれませんが、2度マスターズカップを優勝していた私にとって、2017年以降の目標がAOYだったのは事実です。
結果が出ない2018年〜2019年
その後2018年は一度だけお立ち台。

2019年は全く良いところがなく終了。
ただし学びはた沢山ありました!韓国のスターで元FLWプロのヤンさんと転戦したことは、私の財産の一つです。
2017年にヤンさんと知り合い、色々話をする中でH-1の話をしたところ、「自分も出てみたいから連れて行ってよ!」と。冗談だと思っていたんですが、一応連絡してみると、おすすめのレイクにスポット参戦してみたいと言うので2018年の亀山ダム戦にエントリー。レベルの高さと雰囲気の良さを感じたようで(この辺は腰が低いヤンさんの人柄もあると思います)、「来年はフル参戦するからスケジュール教えてね〜」と。またまた冗談を、と思っていたら本当に毎試合飛行機で参戦。FLW時代に一緒にツアーを回っていたという鈴木利忠さんと協力し、毎試合空港〜プラクティスのアテンドをしたのでした。どの試合もプラクティスは1〜2日にも関わらず、お立ち台2回、年間4位の成績を記録し我々を驚かせたのでした。

全戦中止の2020年を経て2021年へ
H-1は美津男さんが言うようにプロ戦ではありません(賞金が出る訳ではない)。それでもH-1のAOYを獲得するのことが、ハードベイトに拘って釣りを続けている私の目標の一つです。
大所帯のトーナメントとなりましたが、運営は今も昔もボランティアで動いてくださっているスタッフの皆さんに支えられています。
選手よりも早く現場入りして、遅くまで片付けをしてくださっているスタッフの皆さんには頭が上がりません。
2021年のH-1GPXが無事に開催されるかどうかはわかりませんが、エリートプロとの約束を果たすことができるように、鍛錬を続けていく所存です!