晩夏〜初冬に効果的!インザベイトのドラッギングテクニック

久々にインザベイトのドラッギングで魚をキャッチしたと前回のブログに書きましたが、このテクニックを知ったのがおそらく2015年のことでした。

インザベイトのドラッギングとの出会い

2014年(もう5年前ですね…)に高滝ダムで開催されたH-1マスターズカップをインザベイト12gのスローロールで優勝した私は、それがきっかけでノリーズプロスタッフに。

ただ1人リミットを揃え、何度か入れ替えもできた会心の試合でした!

翌年、伊藤巧くんがバサーの亀山ダム取材で紹介していたのがインザベイトのドラッギングです。スローロールを効率よく、またディープでも可能にするために考え抜かれたPEラインセッティングに「なるほど」と思わされた記憶があります。

バサーの記事は切抜きにして保存してあります!

その後、当然私も色々試してみたところ、色々と発見があった次第です。インザベイトドラッギングのタックル考~ラインが重要~先述したように、この釣りにはPEラインを組んだタックルが必須です。

ドラッギングにPEラインが必須の理由

理由は2つです。

①時には10m以上のディープを狙うため、伸びのないラインじゃないとブレードの回転を感じ取れず、合わせも効かない。

②PEラインの浮力を上手く使うことで、根掛かり回避をしやすくする。

①について、狙うレンジが5mを超えるとフロロ直結よりもPE+フロロリーダーのメリットが上回ると考えています。

逆にいうと、水深5mまでならフロロ8~10lbの直結で、ドラッギングではなくキャスティングスタイルの方が効率よく探れるケースもあると思います。また、経験上3.5mより浅くなるとエレキで魚の上を通過すると反応が悪くなると感じていますので、ドラッギングよりキャスティングで狙うべきだと思います。

また、フロロカーボンの特性として伸びの少なさが挙げられますが、ラインを2~30mほど出した状態で10mレンジを引くとルアーの挙動が全くわからなくなってしまいます。インザベイトに落ち葉などのゴミが絡んだ時に、軽くジャークしてあげるとゴミが取れるのですが、ゴミが絡んだ感覚が分からなければどうしようもありません。

合わせについても同様で、フロロだと水圧による伸びも発生します。それを避けるためにも、PEライン+フロロリーダーがベストです。(ナイロンは論外です!笑)ちなみに、PE直結もよくありません。PEラインはコシがありませんので、水中の枝やスタンプなどに絡みつくようにコンタクトしてしまいます。そのため、リーダーとして硬めのフロロを80cmほど組んでおくのが良いと思います。

②について、PEラインの浮力を上手く利用して、インザベイトを上から吊るすようなイメージでドラッギングしています。実際にはPEラインの浮力による上方向の揚力が強すぎるとレンジコントロールが難しくなってしまうので、ドラッギングし始めに何度か軽くジャークを入れてラインをやや直線にしておきます。

ただし、ボートは進んでいるため、ラインにかかる水圧で多少なりとも弓なりの軌道を描いています。いざ根掛かりした時は強く引っ張らずにロッドティップをできる限り高くホールドし、軽く揺すれば外れるケースがほとんどです。

また、色々試している時に、知人から「シンキングPEはどう?」と言われ試してみましたが、圧倒的に根掛かりが増えたので不採用となりました。やはり、この釣りにはPEラインの浮力が不可欠です。

若干張りがあるテーパーのロッドがベスト!

ロッドに関してはLTT 630Mを使うことが多いです。

2014年H-1マスターズカップのウイニングロッドでもある630M(当時はNシステムを使っていました)

やや短めで、若干張りを感じるくらいのテーパーを持つロッドです。この釣り、狙うエリアによってはフックに絡まる落ち葉などのゴミとの格闘になります。ティップから伝わってくるインザベイトの微かな振動がなくなった時は、ゴミが絡んだ時です。いちいちピックアップしてゴミを外してから再キャストしていては効率が悪くなるので、ややショートで取り回しの良いロッドでピッ!とショートジャークを入れてゴミを外します。これがバイトチャンスになることも多いので、ゴミが絡んでいなくてもショートジャークを入れることが多々あります。

インザベイトシーズンは既に始まっている!

朝晩が涼しくなってきた現在、すでにインザベイトシーズンは始まっています!12月の終わりくらいまでがこの釣りのシーズンですので、いつものタックルに1本PEラインセッティングを追加してみてはいかがでしょうか?