Bassmaster open レイクセントクレア〜トーナメント編〜

トーナメント初日

試合初日、既に湖上に浮いていたTebさんと桟橋で合流し、フライトを待ちます。ちなみにTebさんのボートはなんとアリソン 笑

数あるバスボートの中でも走りに特化した異端児的なボートです。

朝日の中をテイクオフ

プラクティスでは4lb〜4.5lbくらいのスモールをイージーにキャッチしたとのことだったのですが、魚が濃いはずのセントクレアにも関わらず、かなりバイトが遠い…。プラクティス時のGPSの軌跡を見る限り、何かの地形変化を狙ったりはしていない様子だったので少しでも広く探るのが最善と考え、バックシートの私はスパイベイトとディープクランクをローテーション。

また、スコーピングをするタイプのアングラーではなかったので、後ろからライブスコープを覗き見しては魚の位置を確認しておき、後ろからミニチューブのダウンショットで時差シューティングを決行。これが結構釣れました 笑

内訳や本数は忘れましたが、Tebさんの倍ほどの数を釣ったもののアベレージ以下のサイズしかキャッチできず、3本5lb13ozで初日を126位で終えました。

ちなみにTebさんは非常にジェントルマンで、過去にはB.A.S.S.NATIONの支部長を長く務められていたそうです。

ガス代を渡そうとすると、

「ガソリン代は受け取らないと決めてるんだ。君は日本から来てたくさんお金を使っているだろう?セーブしておきなさい(ニコ)」

奥様も会場にいらしていたのでウェイイン後にお話しをさせていただいたのですが、Open戦全てに帯同しているそうで、

Tatsu「僕にとってアメリカで初めてのトーナメントだったんですが、ご主人が本当に良い人で幸運でした」

奥様「そうよ、彼は本当に良い人よ!主人とのトリップを毎回楽しみにしているの」

と、奥様も朗らかで気立てがよく、人生を楽しんでらっしゃる感じがひしひしと伝わってきた次第です。

小学生の頃から憧れていたBassmasterのウェイインステージに立てたことは非常に感慨深かったです。来て本当によかったと思いました。

この日嬉しかったのが、ウェイイン後Bassmaster公式カメラマンの斎藤静吾さんとお話しできたことです。昔からBasserやBassmasterで写真を見ていたのですごく嬉しかったです!

↓静吾さんが撮影してくれた写真(隣がボーターのTebさん)

初日終了後はTakuちゃんの車で拠点の茂木さん宅へ。

↑なぜこの表情なのでしょう…笑

夕方から2日目のパートナーへ電話をするのですがいくらコールをしても電話に出ず、仕方がないのでテキストをしましたがそれでも返信がなく、自分のeSIMやスマホがおかしい可能性もあるので茂木さんのスマホをお借りして電話したりしてもやはり応答がなく、やや不安を抱えたままタックル準備を済ませ、急いでシャワーを浴びて気絶するように就寝しました。

ちなみに2日目のパートナーはNathan Tompson、Minnesota出身の24歳で数年前にカレッジトーナメントで優勝していることを下調べ済み。スコーパーの可能性が高そうだというインプットをしておきました。

※彼の名誉のために伝えておきますがナイスガイです

トーナメント2日目(コアングラー最終日)

そして2日目の朝、ボートランプにて電話をするも電波が弱い…これはあるあるだそうでして、人が集まると繋がりにくいことがあるそうです。日本も以前はそうでしたね 笑

やはりコアングラーでエントリーしている茂木さんと一緒にボートランプへ来たので、自分のeSIM不調の可能性もあるため茂木さんに再度電話をお借りするも繋がらず。そうこうしているうちに茂木さんはパートナーと陸上で落ち合ったため彼に事情を話してみたところ、「トーナメントディレクターに相談した方が良い」とのアドバイスをもらい、電話番号も控えたのですがもう一度だけ試すかと電話してみると電話が繋がり、

Nathan「ボートランプの沖にいるから桟橋の方に行くよ」

Tatsu「ボートの特徴を教えて」

Nathan「オールブラックのスキーターだよ」

Tatsu「OK、すぐ行くよ!」

と、今までなぜ繋がらなかったのか不明ですが無事に落ち合うことができました。

↑試合朝のボートランプはこんな感じ

フライト前にプランを聞いてみると、

「エンジントラブルであまりプラクティスできなかったんだけど、とりあえずGet 5 quickしてからアンカーベイで入れ替えるよ」とのこと。

最初のエリアに着いてみるとまさかの初日のパートナーが最初に選んだエリア至近 笑

嫌な予感がしつつ、後ろからライブ画面を覗き込んでみると魚は多そうなので、ひとまず初日よろしく時差シューティングを敢行。5分くらいで3連発しますが全てギリギリノンキーパー。

その後もう1本釣りましたがやはりノンキーパーなのを見て、

「全部ノンキーパーじゃダメだな。移動しよう」とNathan。ちなみに移動先は既に船団気味のアンカーベイ。

この後小移動はしつつも、結果的に終日アンカーベイで粘る展開になります。

ちなみにすぐ近くにはBassmasterのライブカメラ艇が浮いており、エリートプロのセスファイダーを追っていたので我々も時折見切れていたのではないかと思われます 笑

時折セスの様子を観察していましたが、船団の中ただ1人入れ食いモードでエリートプロの貫禄を見せつけられました。カメラを意識してか、セスのコアングラーはセスが魚をキャッチする度に「Hooooo!!!!!」と吠え、セスもキャラ作りか咥えタバコのまま大袈裟なフィストバンプで応える、という絵になるシーンを何度も目にすることに 笑

Nathanは連発はしないものの着実にキーパーを追加していき、帰着1時間前に4ポンドハーフをキャッチして入れ替えに成功。フッキング後、やり取りにかなり時間を掛けていたのが印象的でした。

↑慎重にフットボールランディングを決めるNathan

無事に魚をキャッチしたNathanとフィストバンプ。割と口数少なくクールな若者ですが、ちゃんと興奮していて(?)、トーナメントのキッカーは万国共通だなと思った次第です。

私はライブシューターの船団でどうすべきかを考え、ディープクランクとスパイベイトを大遠投しまくることに。ジャストキーパー2本(しかも片方はラージ)をキャッチしましたが、リミットを揃えられずに3lb8ozで2日目を終え、トータル145位でアメリカでの初トーナメントを終えました。

↑「昨日魚持たなかったでしょ?写真撮ってあげるから司会に言って持たせてもらいな」とSeigoさんに撮影してもらった写真です。

ウェイインの模様はこちらからどうぞ

↑こちらが2日目パートナーのNathan。服が上下ルルレモンでオシャレ 笑

ちなみに写真を撮ってくれたのは彼のバディ。帰国してしばらく経ってから気づいたのですが、このNathanのバディ、カレッジフィッシングのスーパースターで今年Openで2勝しているEaston Fothergillでした 笑

どこかで見たことあるような、と思ってたんですよね、、、2人ともMinnesota出身なので諸々納得。

↑キョーヤサマとも情報交換

この日は茂木さんと帰着時間が近かったため、茂木さんの車に乗せてもらい拠点の茂木家へ戻り、エリートプロの貫禄で決勝進出したたくちゃんの準備をお手伝い。

※2024年現在、Openはコアングラーが2日間、ボーターは2日間の予選の後top10が3日目の決勝に残るフォーマット

パシられてるだけのような気もしないでもないですが、決勝進出のエリートプロとフルリミットすら揃わないで試合を終えたコアングラーなので仰せのままに準備をお手伝い 笑

彼から連絡をもらってノリーズと契約させていただきちょうど丸10年経ちますが、今までで一番濃い時間を過ごすことができたのもまた良かったです。

自分の試合は終わり、クタクタではありますが少し夜更かししてエリートプロの大量の洗濯物をジャンル別に綺麗に畳んでおき、就寝。

※試合終了後にエリートプロより大変感謝されて良かったです 笑

後半へ続きます