帰国後に予定を詰め込みすぎ、8月に入ってずっと体調を崩していたりしたこともあり、今更感ありますが備忘録も兼ねて記事化します。
7/11〜13にミシガン州レイクセントクレアで開催されたバスマスターオープンに参戦してきました。私の場合ボートがないのでコアングラー(操船権のないバックシーター)としてこの試合限りのスポット参戦です。
渡米前にアップした記事はこちら
小学校に入る前からバスフィッシングを始め、あっという間に30年経ちました。アメリカで釣りをしたことは何度かありますが、試合に出たことはありません。パートタイムのプロスタッフアングラーとして日々過ごすことは決して悪い気分ではありませんでしたし、むしろ幸せだと思っていました。
が、数年前に同年代の仲間を複数人亡くし、ふと自分の健康寿命を考えるようになりました。
インターネットおよびSNSの発達や多様性を認める社会の風潮などにより、アメリカのトーナメントに日本人が出るハードルは田辺さんらがアメリカ参戦し出した頃と比べたら天と地ほどの差があると思いますが、「小中学生の頃に憧れたアメリカの試合の景色を見たい」「今日が一番若い」といった思いに任せて、半年以上前にB.A.S.S.のサイトでエントリーを済ませました。
ちなみに英語できるの?とよく聞かれますが、私は留学経験のないいわゆる純ジャパでして、読み書きはそこそこ、スピーキングは日常会話で意思疎通ができるくらいのレベルです(2024年8月時点でのTOEICベストスコアは810点)
準備期間
半年以上準備期間がありましたが、私が一番時間を掛けたのが体力作りであります。ノリーズの若手アングラーと言われていたのももはや過去の話。私も30代後半に差し掛かり、立派なアラフォーです。何もせずに健康を維持できないことを悟り始めていた私は早朝ランニングを始めました。
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日の出に合わせてランニングできるように起床し、毎月100km〜多い時には150kmほどを走り込んで体の不調がないように努めました。
これがたまたま私には合っており、例年悩んでいた腰の不調もなくなり、体も軽くなって動きも良くなり、 メンタル面も良い状態が維持できました。事実、アメリカ滞在中は到着翌日から2日続けて15時間フィッシングを敢行しても無問題でしたので、ランニングの効果は大いにあったと思います。
どうでも良い話ですが、先輩ランナーに唆されて今年の12月にはフルマラソンにエントリーしてしまいました(もちろん人生初)。どうなることやら。
その他の準備としてはタックル関連ですが、大きく分けて2つの準備をしました。一つはロッドの準備です。今回、旅程の関係で往路復路いずれかが乗り継ぎ便となってしまい、ロストのリスクや円安でのコスト増(渡米時はちょうど160円/$)を鑑みて、いわゆるバズーカにワンピースロッドを入れて持っていく方法を断念。ダイワでロッドの企画をしている今井さんに相談したところ、マルチピースロッドを貸していただけることになり、ありがたくお借りすることに!
※ダイワのマルチピースロッドが素晴らしすぎたので、別記事にします
そしてソフトプラスチックベイトについては直前まで迷ったものの、最低限の用意をすることにしました。といっても私はワーム類を全く持っていないので、何となく思いついたものを買い漁って持って行くことに(ちなみに下調べが不十分で、持っていったソフトベイトが全て役に立たなかったのはここだけの話です…w)。そして持ち込んだ全てのソフトベイトを現地でお世話になった方にお渡ししてきたので、従来通りの生活(?)に戻った次第です。
ちなみにフック類はハヤブサにお願いし送っていただいたのですが、フィネスワッキーがとても役に立ちました!いつもサポートありがとうございます!
旅程
三連休を絡めた日程です。
7/7(日)15時25分羽田発・同日14時35分デトロイト着
7/8(月)プラクティス
7/9(火)プラクティス
7/10(水)準備&レジスト
7/11(木)トーナメントday1
7/12(金)トーナメントday2
7/13(土)午前Kent Lakeで釣り 午後Bassmaster Open決勝ウェイイン観戦
7/14(日)デトロイト観光
7/15(月・祝)6時35分デトロイト発、シアトル経由で羽田発
7/16(火)14時15分羽田着
滞在中はセントクレア至近のホテルを予約していたのですが、現地在住の茂木さんのご好意でご自宅に居候させていただけることに。
よって空港でレンタカーを借りて、茂木家〜セントクレアまでの道のりはレンタカーで移動するような形をとりました。
↑相棒はビュイックのミニSUV(車名は忘れました)
プラクティスはご縁があり、キムケンさんのボートに同船させていただきました。
10年近くソフトプラスチックの釣りをしていない私に若干引き気味でしたが(笑)、朝6時から夜の21時までみっちり15時間×2日間のプラクティス(※無論キムケンさんは私が同船する前からプラクティスをしています)。釣りに関することはもちろんですが、文化や経済、歴史のことなど、たくさんのことを教えていただきました(ご存知の方も多いかと思いますが、木村さんは本当に博学多才な方なのです)。
そして何より、アメリカのトーナメントに人生を捧げるとはどういうことなのか。
カッコイイ後ろ姿から学ばせていただきました。
ちなみに帰国直後に行われたH-1芦ノ湖戦での優勝は、このプラクティスの経験が大いに役に立った次第です。
↑滞在中の最大魚、5lbオーバー。キムケンさんの高級カメラで撮影していただきました!
試合前日もルール上は12時までプラクティス可能なのですが、サイクロンの直撃によりとても湖上に出られるようなコンディションではないためプラクティスは中止に(それでも湖に出たランドールサープのインスタを見ましたがドン引きの雨風でした…笑)。
当日はお土産を買ったりローカルショップを尋ねたり、現地を散策する時間に充てました。
ちなみにセントクレアのボートランプ近くのバスプロショップスへ行ってみたところ、学生チャンピオンのタッカースミスと遭遇(多分写真を撮ってくれたのはステファンブローニングの息子、ビューロウブローニング)。また、示し合わせをしたわけではないのにキムケンさんともバッタリ会ったりと、なかなか刺激的でした 笑
ちなみに現地のローカルショップはウォールアイとマスキー用のルアーがメインで、スモールマウス用のローカルベイトはチューブジグくらいでした。
ちなみに私は国内外のローカルスーパーマーケット大好き人間なので、様々なストアを巡った後にセントクレアのマリーナへ向かいレジストへ。
↑ミシガンで展開しているイタリア系スーパーのニーノサルバッジオ。現地に住んでいたらローテーション入り間違い無しの品揃えと品質でした
トーナメントのレジスト(受付)は名前のアルファベット順に時間が割り振られているので指定時間に1人で向かいましたが、難なく完了。
ここで注意しないといけないのは、USフォンナンバーが必要だということです。パートナーが決まるとB.A.S.S.からテキストで名前と相手の電話番号、ボートナンバーとフライト番号およびチェックイン時間が送られてくる仕組みです。
私はB.A.S.S.の会員登録は日本の携帯番号を登録していますが、11桁の番号だとアメリカでSMSを受信することができないようだったので、あらかじめテキストを利用可能なeSIM(私はAiraloを利用)を契約しておきました。レジストの際にフォンナンバーを確認されるので、日本の番号をeSIMで取得したUSの番号に訂正してもらい、完了です。
ちなみに会場ではソーダやピザをくれます 笑(私は昼食を食べた後だったのでソーダだけいただきました)
そして夕方(つまり試合初日の前日)、B.A.S.S.からテキストが送られてきて、私の初日のパートナーはTeb Jonesさんというフロリダ在住のベテランアングラーと判明。
↑こんな感じでテキストが来ます(実際には電話番号の記載もあります)
Tebさんに電話をして、明日のプランや必要なライセンス(セントクレア戦は最大4種類のライセンスが必要)、集合場所および時間とボートの特徴などを確認して打ち合わせ完了です。
長くなってしまったので後半のトーナメント〜帰国編に続きます