億万長者のプロアングラー、ボイドダケット率いるメジャーリーグフィッシングがFLWを買収したというアナウンスがありました。
過去にB.A.S.S.の買収に失敗しているので、FLWを買収するのでは?という噂はあったようですが、現実のものとなりました。
アナウンスから紐解くMLFの狙い
FLWのプロサーキットはフォーマットを変更し、計6日間のトーナメントを行う模様。最初の3日間は従来の5フィッシュをリミットとするフォーマットですが、後半3日間はMLF方式のキャッチ&ウェイ&リリース方式をとるよう様子。
— Tatsuhiko Tsugaru🎣スピナーベイト道場 (@garutsu_fishing) October 10, 2019
総合力が問われるトーナメントですね。https://t.co/NncqJ5VsrL
MLFのアナウンスを読んでみると、MLFを頂点としたピラミッドのつくり、さらに既存のFLWフォーマットを変更することでピラミッドの裾野を広げ、バスフィッシングトーナメントの市場そのものを広げる狙いがあるように思います。
具体的に言うと、FLWプロサーキットというカテゴリーが既存FLWの最高峰となり、その上位カテゴリーにMajor League Fishingが位置するようです。
選手の立場なら辛く、観る者からすると面白そうなFLWプロサーキット
アナウンスの中で、FLWプロサーキットは計6日間のトーナメントの前半3日間を従来の5本リミットのフォーマットを採用し、後半3日間は現在のメジャーリーグフィッシング方式のキャッチ&ウェイ&リリース方式を採用するようです。
つまり、ビッグフィッシュパターンと最大ウエイトを釣るパターンの両方が必要ということです。
選手の立場からすると非常に厄介な気がしますが、既存のMLF方式のリミットなしのウエイト積み上げ方式は正直観ていてあまり面白いと思えない部分もあり、新たなフォーマットとして施行される形なのではないかと思います。
個人的には前半と後半のフォーマットが逆の方が面白いのではないかと思うのですが、皆さんいかがでしょうか…?
裾野を広げるためのFLW買収
コスタシリーズは今まで5つだったリージョンを2020年に8つに拡大し、エントリーフィーを下げるとアナウンスしています。
コスタシリーズに参戦するための物理的、金銭的敷居を下げ、エントリー人数を増やし、頂点のシリーズであるMLFへの注目度をあげる狙いがあるのでしょう。
また、FLWにはカレッジシリーズとハイスクールシリーズがあります。プロアングラーへの登竜門を、アングラーのレイヤー毎に用意し、ステップアップできるキャリアパスを示すことで、B.A.S.S.への流出を防ぐ狙いがあるものと思われます。
どうなるB.A.S.S.?
こうなってくると、FLWに人が流れることが予想され、バスプロツアー発足時にB.A.S.S.から有名アングラーがごっそりMLFに移籍したように、B.A.S.S.からFLWに選手が移籍する流れができるかもしれません。
エントリーフィーと賞金の比較をしていませんのでわかりませんが、もしバスマスターエリートよりFLWプロサーキットの方が魅力的なフォーマットになっているのであれば、B.A.S.S.からFLW(というかMLF)に移籍する選手も出てくるかもしれません。
前回の騒動時にB.A.S.S.が選手を引き留めるために既存エリートプロの翌年エントリーフィーを無料にしたり、キャッシュボーナスを支給したりと右往左往していましたが、今回も何か動きがあるかもしれません。
来年のエリートシリーズクオリファイアーのアナウンスにも影響がありそうです。