“Fishing is all about attitude.”
バンダムが先日優勝したエリートの試合中に述べた言葉だそうです。
要は、
「釣りとは取り組みが全てであり、釣りに関するありとあらゆる物事に対する態度全てが釣りという行為なのだ(だから取り組みによって釣果に差が出る)」
という意味だと解釈しています。
バスフィッシングはあまりに細かい要素の積み重ねで釣果に差が出る釣りだと思っています。
例えばルアーのフック。
合わせるフックの大きさから始まり、ラウンドベンドかスプロートベンドか、シャンクの長さやポイントの長さ、センターバランスか否か、焼き入れ焼き戻しによるフックの硬さやフッ素やニッケルなどのメッキ加工に至るまで、無数のチョイスがあります。
その時々の最適解を選ばねば、いくらバイトがあっても魚をキャッチ出来ない、という事態もあり得ます。
完璧なチョイスが出来ていたとしても、そのフックが鈍ったまま使っていては何の意味もありませんので、当然予備のフックも持ち合わせる必要があります。
バサーの記事でご紹介したスピナーベイトの使い分けしかり。
ルアーのチョイスはもっとわかりやすいでしょう。
ルアーカラーによるバイトの深さの差や、動きのベクトルの違い(例えばウォブリングかロールか)、潜行深度の違いによって、魚の反応は大きく変わります。
さらにいえば、ルアーの動きや潜行深度は使用するラインの素材や太さによっても変わるわけで、もっといえば使うロッドの長さ硬さ調子によっても動きが変わります。
そして道具以外の部分として、アプローチによっても魚の反応は変わります。ショートキャストで正確に打ち込むのか、ロングキャストでプレッシャーを掛けないようにするのか。
リーリングベイトであれば、一定のスピードで一定の層を引けているのか。
リーリングを安定させるための自分に合ったリールチョイスはできているのか。
そもそも今釣りをしているエリアは、魚の状況にマッチしているのか?
ざっと挙げた以外にも、様々な要素の積み重ねが釣果となり、他者との選択の差が釣果の差となるのがバスフィッシングだと考えています。
ケヴィンバンダムの金言の他にも、
「バスはそういうところ(細かなタックルセッティング)を見ていると思うんだ」
という並木敏成さんの言葉が印象に残っています。
意図するところは、きっとKVDのそれと同じでしょう。
というわけで、取り組みを完璧にすべく増えに増えたフックやスピナーベイトの山をいかにオーガナイズするかに頭を悩ませている、というお話でした 笑