リールの使い分け

今月号のバサーはリール特集!

リールについての掘り下げ方も色々で、ギア比やスプールのチョイスなど、かえって迷ってしまう人もいるかもしれません。

私の場合は、

・ミディアム~ファストリトリーブ…ローギア

・表層のデッドスロー…ハイギア

・ミディアムレンジのスロー…

ローギア

といった感じの使い分けです。

具体的には、スピナーベイトやクランクにはローギアの旧コンクエスト

ヒラクランクギルやジョイクロにはクロナークHG

キャスティングで使うインザベイトにはコンクエスト51

といった感じです。

ファストリトリーブがローギアでデッドスローがハイギア?逆では??

と思う方もいらっしゃるでしょうが、ローギアでスローリトリーブをやるとノー感じになり過ぎて、かえって難しくなります。

ちなみに何が難しくなるのかと言うと、一定の層を一定のスピードで引くことが難しくなります。

これは、ハードベイトで魚を釣るために最も重要な要素の一つです。

クランクベイトをファストリトリーブする際は、当然ある程度の抵抗が生まれる訳で、トルクのあるローギアでシャカシャカ巻いた方がブレずに一定スピードで巻けます。

逆にジョイクロなどをデッドスローに引くときは、ラインがたるんでいる状態なので、ローギアだとトルクが余りすぎてゆっくり巻くのが難しくなります。ギア比7以上のハイギアで、欲を言えば軽くキャスコンを締めた状態で巻くと一定スピードでゆっくり巻けます。

ミディアムレンジのインザベイトスローリトリーブにコンクエスト51なのは、ラインに引っ張られずにゆっくり巻くためにはローギアでゆっくりハンドルを回す必要があるからです。

私がノリーズプロスタッフになるきっかけとなった高滝ダムのH-1マスターズカップがまさしくそれでして、インザベイト12gをロングキャストして5mのボトムをきっちりトレースしなければバイトが出ませんでした。

そこでコンクエスト51にラインをやや少なめに巻いて、フルキャストした時に一巻きの長さがさらに減るように調整して使いました。

この辺のアジャストが田辺さんの琴線に触れ、お声がけをいただいたのが4年程前でしょうか。

「スローに巻くために50を使うのがわかってる証拠だよ。これを面倒くさがって100でやると釣れないんだよナ」by師匠

と言うわけでまとめると、ラインがたるんだ状態で使うルアーにはハイギアを、ラインが張った状態で使うルアーにはローギアを、と言うのが私の使い分けでした!