年間暫定4位で迎えた最終戦は、「私がTOP5に入って上位3名の選手がノーフィッシュだった場合に逆転AOYが可能」という状況でした。
とはいえ狙ってTOP5に入れるほどイージーな新利根川ではないため、とにかく試合の優勝に絡むことを念頭におきました。
プラクティス初日
試合1週間ほど前にプラクティスへ。
朝からスノヤワラ〜妙義水道をチェックしますが、茶色い粒子混じりの水のせいかバイトが遠く、妙義水道寄りの真珠棚でRC2.5に何らかの反応があったのみ。
可能性を感じればこの日は1日掛けてみっちりスノヤワラ〜妙義水道をチェックしようと思ったのですが、あまりに反応が薄いため昼前には見切りをつけて川に入ることに。
昼食は久々に松屋名物のモツ煮をいただきました。ちなみに私は料理が結構好きでして、このモツ煮を再現しようと四苦八苦したことがありますが上手くできず。
松屋さんのモツ煮は本当に美味しいのでまだ食べたことがない方はぜひご賞味ください!
で、午後から川に入ってしばらくするとパワーロール3/4ozでキーパーサイズをキャッチ。
この時にはこれがどれだけ貴重な魚か十分わかっていました 笑
そしてこの魚からどれだけの情報を得られるかがプラクティスの価値になります。
この時はナガエツルノゲイトウが流れを遮っている下流側で水が澱んでいるスポットでのバイトでした。プラクティスの2日前は大雨の影響で杭がグラグラ揺れるほどガンガン流れていたとのことなので、まだ流れを嫌がっているのかもしれないと考えられます。ただ、その割には川の流れを避けられるスノヤワラのワンドではバイトを得られませんでしたし、一本キャッチした後も同じようなスポットを中心に流してもバイトはなし。
狙いは間違っていないけどハードベイトを通せる範囲にはバスがあまり出てきておらず、水が動かないカバーの奥にいるのかも、という仮説を持ってこの日のプラクティスを終えました。
前日プラクティス
試合前日は上流を見に行くことに。
本当は数日前にもプラクティスへ行きたかったのですが、予定が調整できず前日のみに。新利根川の難しさは、川の上流(私の中では圏央道付近から上を指します)と妙義水道エリアを両立させることがほぼ不可能な点にあります。本当は試合直前に川上流と妙義水道の両方をチェックしたいのですが、丸一日時間があっても両立は難しい距離感なので、片方のみをチェックして試合のエリアを決めるより他ありません。
で、上流に向かうだけではあまりに時間が勿体無いので(移動だけで1時間半は掛かります)、バズやスピナーベイトで流していくとポロポロ反応がありました。グリッパー3/8ozで乗らないけど魚体丸見えのバイトが8時前、クリスタルS3/8ozで軌道が変わる体当たり系のバイトが8時頃と、キャッチできないものの連発。連発するということは水が良いのであろうという判断(決して水質がクリアという意味ではなく、今の魚の状態に合った水であるという意)。バイトがあった場所はもちろん、水の色や流れ、泡の有無などをメモしておきます。
↑新利根川は景色が変わらないことも多いので写真を撮るようにしています。
途中、クランクやフローティングミノーのストップ&ゴーなども試しましたが無反応。この時点で「バンクに魚が寄ってなさそうだな」と薄々思い始めていました。
そして9時半前、上流エリアを流している時にふと魚探を見ると、かなりしっかりとしたブレイクを発見。「こんなブレイクあったっけ?」と思いつつ、ショットフルサイズを投げるとすぐに鈍くて重いバイト。掛けた後も重量感たっぷりだったので、「おお、久々にキャット釣ったなー」などと思いつつ適当にファイトしてたら1,500g程ありそうなバスでびっくり。驚いて独り言で「えーこんなとこで釣れるの??」などとブツブツ言っていたら前後のフックが掛かっていたのにバレてしまいました。
即ロッドを置いて、魚探をくまなく掛けて状況をメモ。ハードボトムのブレイクで、たまたま1番落ちる角度が急なところを釣っていたと判明。フックを確認してもうちょっと投げてみると、ものの10投ほどでさらに2〜3バイトあるも乗らず。
「見つけたかも…しかも人と被らなそうな釣りだ!」と光明を見出した感覚の私。その後同じようなシチュエーションを探しつつ、柴崎堰の手前までチェックし、魚探掛けしつつ松屋まで戻ってもまだ少し時間があったのでスノヤワラの水をチェックして前日プラを終了しました。
明日もバイトを得られるとは限りませんが、上流域でのブレイククランキンをメインとすることに。そしてミスが続いたのでメインタックルを変更。ロッドをハードベイトスペシャル680Lからグラコンの6100MLに、リールはハイギアのコンクエスト シャローエディションからローギアのバンタム5.5に変更しました。
また、上流の本命エリアまでは直行しても1時間以上掛かる計算なので、8割くらいのスピードで上流を目指しつつ朝の空気感を見てバズかスピナーベイトで流すことに。ここでも微調整として、バズはミスバイトがあったグリッパーからボルケーノⅡに変え、スピードを上げて本気食いさせる方向に。スピナーベイトも同じ理由かつエレキのスピードについてこれるようにクリスタルS3/8ozからパワーロール3/4ozに変更しました。
タフな状況下ではこのような微調整がノーフィッシュと1本の差を分けることを思い知っているつもりです。ラインも全て巻き替え、翌日のプランを再確認し就寝。
試合当日
プラン通りにボルケーノⅡとパワーロールで要所を流しつつ上流を目指していきますが、全くバイトは無し。こちらは魚と邂逅する確率を上げるためのサブプランだったためまあ良しとしつつ、前日はポロポロあった反応が無くなったこと(ということはもしやエリアがダメになった??)へ懸念を持ちつつ目的のエリアに到着。
角度を変え、品を変え、タイミングを変えて核心のブレイクとその周辺を流しまくりましたが一瞬魚に触ったかな?というような違和感が1回あったのみであっという間に帰着を意識する時間に。
GPSで計測しているボートのスピードと松屋ボートまでの距離から所要時間を割り出せるので、20分程余裕を見て上流を後にしました。
中流域に差し掛かり、時計を見ると予定通り20分程の余裕があることを確認。帰着間際の松屋ボート周辺は流すストレッチがないことが容易に想定されるため、残された20分を有効に活用するためにギリギリまで上流の真珠棚を往復することに。
幸いバッティングもなく、ルアーを変えて2往復。最後のひと流しでドンっとキャットともレンギョ系ともビッグバスともわからぬバイトが2回ありましたが、フックアップすることなく真珠棚を後に。残りの距離と私のボートスピードを加味すると到着は帰着終了1分前の予測…苦笑
魚を持っていないとはいえ、帰着遅れはしたくないのでカーブでのコース取りもなるべく最短距離を取って、計算通り13時29分に松屋前に到着し、私の2024年シーズンが終了しました。私の最終成績は年間6位。
魚を釣ってきたのは100名超の参加者のうちわずか8名で全員1本。そして新利根川戦を前にした暫定年間ランキング上位5名は全員ノーフィッシュ(無論、私を含む)。つまりそこそこのキーパーを一本釣ってくればやはりAOYを獲得できたことになります。
2017年同様あと一尾でAOYを逃し、試合後しばらくは悔しくて仕方なかったのですが、釣るのが実力なら釣らないのも実力であります。
2014年シーズンからH-1にフル参戦を始め、途中コロナ禍で見送りになったシーズンを加味すると今年でちょうど10年目でした。
その間、たくさんの方のサポートのお陰で入賞多数、マスターズ2回を含めて優勝も4回することができましたが、AOYを獲るのは本当に難しいです。
思うように結果が出ず、苦しいことも多々ありますが来シーズンもポジティブにハードベイトと向き合いたいと思っている次第です。
タックルデータ
パワーロール3/4oz、ボルケーノⅡ、ボルケーノグリッパー3/8oz
ロッド: ワイヤーベイト向け㊙︎660M
リール: ジリオンSVTW 1000 HL
ライン: シーガーフロロハンタータクト16lb
ショットフルサイズ、ワイルドハンチなど
ロッド: ハードベイトスペシャルエリートスペックHB6100ML-Gc
リール: バンタムMGL PGL
ライン: シーガーフロロハンタータクト12lb