釣りに行けないこの機会に、私が長年疑問に思っていたことを調べてみました。
「バスのオスとメスってどうやって見分けるんだろう?」
アメリカのウェブサイトなども調べてみた結果、バスはオスメスでの外見上の特徴に乏しく、スポーニング絡みの魚でしか判別することができないようです。
※この辺は5/31にルアーニュースRのコラムにアップ予定です
さて、問題はここからなのですが、少し前にTwitterで「バスは性別が変わる」という説を見かけました。
クロダイなどは成長と共にオスからメスに変わる「雄性先熟」と呼ばれる生態を持っていると聞いたことがあったので、あり得ない話じゃないなと思った次第です。
ある程度バスフィッシングをしているアングラーならご存知かと思いますが、スポーニング期にペアリングしているバスはメスの方が大きいです。しかも結構体格差があることが多いように感じています。
つまり、大きなメスと小さなオスのペアで成り立っているため、バスもクロダイのように「雄性先熟」だったりして?? そんな話25年以上バスフィッシングに打ち込んできてるのに聞いたことないけど一応調べてみるか、と思いながらアメリカのウェブサイトを調べてみると、思わぬ記事を複数見つけました。
※私は自然科学分野について全く詳しくありません。実際に日本でどうなっているかはわかりませんので予めご了承ください。
参照サイト
簡単にまとめると、「地域差があるものの、アメリカのラージマウスバスやスモールマウスバスは性転換している個体が一定数いることがわかった」というものでした。
なかなか衝撃的。
「メスが大きいのは当たり前と思っていたけどそういうことなのかしら…」と思ったのも束の間、記事を読み進めていくと、単純な話ではなさそうでした。
かいつまんで書くとこうです。
「オスのバスの精巣に卵が入っているケースが発見されているが、どうも薬品の成分が関係ありそうだ。疑わしいのは、経口避妊薬や殺虫剤といった調剤化合物か川に流れ込み、エストロゲンというを女性ホルモンを模倣している」
アメリカ南東部での調査では70~90%のオスのバスが生物学上「間性」、つまり雄雌の中間の形質を示しているとのことです。ちなみに、アラスカのユーコン川での調査では、間性のバスはゼロだったんだとか。
また、ワシントンポストの記事によると、「農場の除草剤や動物用医薬品などの化学物質は、ホルモンと生殖システムを調整する機能を放棄させる。それらの物質で汚染されたエリアで採取されたオスのバスは100パーセント卵を持っていた」とのこと。
日本はどうか?
そして牛久沼をはじめ、リリーパッドをはじめとしたベジテーションの急速な消失がネオニコチノイド系農薬によるものでは?という話が度々アングラーの間で話題になりますが、茨城新聞の記事にもあるように、「農薬が流れ込む」という事象は、大雨による災害が多発している近年では各地で起こりうるなぁと思ったりします。
前述したように、私は魚類学をはじめとした自然科学の専門知識を全く持ち合わせておりません。
「バスのオスメスをどう判別すべきか」を調べていたら、こんな話題にたどり着いてしまった、というのが顛末でして、「卵を持ったオスのバスは、春先にオスとメスどちらの動きをするんだろう」とか「ウエイト稼げるのかしら‥」とか考えるのが関の山ですので、ご了承ください。