ハードベイトスペシャル、硬くなった?
たまにこういったご質問をいただくことがあります。
お店で振った感じだと、確かに若干硬くなったと感じるかもしれません。これは自重が軽くなったことに起因すると思います。
ハードベイトスペシャル、軽くなった!
ご存知の通り、新しいハードベイトスペシャルは、リールシートやガイドのセッティングが旧シリーズまでとは異なっています。
新しいリールシート自体が軽量化されているため、それに合わせてフォアグリップを小さくしたり、ガイドセッティングを変更したりして、バランスを取り直しています。軽くなった分、ロッドを振った時の振れ幅が小さくなりますので、ロッドだけを振ると若干硬くなったような印象を受けると思います。ニューモデルを初めて触った時、実は私も同じことを感じました。
ロッドの調子はガイドにラインを通さないとわからない
ところが、実際にリールをつけて、ラインを通してルアーを投げてみると、しっかりと、それでいてしっとりと曲がります。
この「しっとり」と曲がる感覚は、実際にキャストしてみないとわかりません。また、ティップを天井に押し当てるだけでもそのロッド本来の曲がりはわかりません。
なぜなら、実際にフィールドで使う時には、ガイド全てがブランクスとの接点となり、ロッドが背負うウエイトが分散されるのに対して、ティップを天井に押し当てる場合の接点は1カ所のみだからです。
ちなみに、キャストフィールを含めた使い心地は旧モデルよりも確実に良くなっています。
「腰が抜ける」の正体
また、ロッドは経年劣化により「腰が抜ける」という表現をよくされますが、「やや柔らかくなる」と言われています。
これはカーボン素材に変化が起きるわけではなく、ガイドのコーティングが劣化して、ロッドの曲がりに対してガイドが若干フレキシブルに動くようになっているため、柔らかく感じるのだそうです。つまり、ガイドを取り外してスレッドを巻き直し、コーティングしてあげると元の調子に戻るのだそうです。
(某ロッドデザイナーの方に教えていただきました)
よって、使い込んだ旧モデルと新しいハードベイトスペシャルを比べると硬く感じる、ということにも繋がっているのだと思っています。
Nシステム時代からずっとハードベイトスペシャルを使い続けていますが、私は今のモデルが一番良いと思っていますので、安心してお使いいただければと思います!