パラニウクとスウィンドルの移籍から色々推測してみる

メジャーリーグフィッシングがFLWを買収したという記事を以前書きました。

億万長者のプロアングラー、ボイドダケット率いるメジャーリーグフィッシングがFLWを買収したというアナウンスがありました。 image...

そして今朝方、BPTに参戦しているジェラルドスウィンドル(通称G-MAN)と私の大好きなブランドンパラニウクが、2020年はMLFを離れてバスマスターエリートに復帰するというニュースがありました。

これにはビックリ。というのも、MLFの選手はMLFと3年契約を結んでいて、他のツアーレベルの試合には出られない契約をしているからです。裏を返せば、この2選手はMLFとの契約を破棄してバスマスターエリートを選んだということです。

(ちょっとこの手の噂を聞いていたのですが、動きがあるのはパラニウクとアイクだと思っていました)

スウィンドルのコメントでは、「長年バスマスターのフォーマットで釣りをしてきたので、5本リミットが染みついているし、バスマスターがホームそのものだ」としています。とどのつまり、リミットなしのフォーマットが合わなかったということなんだと思います。さらに、甥のトレイスウィンドルについても言及しており、「甥のアングラーとしてのキャリアのスタートを一緒に過ごしたいし、それを彼の親(つまりGマンの兄弟)と約束していた」ともコメントしています。記憶が確かならば、今年バスマスターセントラルオープンにコアングラーでフル参戦していた北畠ランチアさんがトレイスウィンドルと一度ペアを組んでいたはずです。

ちなみにG-MANことジェラルドスウィンドルのGは、エレキのGフォースハンドルのGですヨ!笑

そして、2人抜けた分の枠はFLWのスター選手であるブライアンスリフトとデイビッドダッドリーの2名がBPTに参戦することとなるようです。FLWで稼ぎまくっていた2人ですが、BPTがFLWの上位ツアーとなった手前、次のキャリアとして進む道は他になかったのかもしれません。

バスマスターの巧さ

「Big Bass. Big Stage. Big Dreams.」

2019年バスマスターエリートのキャッチコピーですが、これに尽きる気がします。Basserの記事でアマケンさんが言及していたところによると、現在のB.A.S.S.の親会社は広告代理店とのことで、風刺が効いたキャッチ―なコピーに納得です。

選手の大量移籍に慌てていたのは間違いないでしょうが、MLFのフォーマットに馴染まない選手やファンがそれなりの数出るであろうことを、B.A.S.S.は見抜いていたのかもしれません。

「何か違うんだよなMLF・・・」と思っているところに、例の「Big Bass. Big Stage. Big Dreams.」のキャッチコピーを耳にすると、コレだよコレ!と思ってしまうんじゃないかと。

レジェンド枠とスコットマーチン、そしてMLFとFLW、B.A.S.S.

SNSを見ていると、面白いことに気が付きました。

GマンとパラニウクのSNSには、「おかえりなさい!」「最良な選択をした!」など、好意的なコメントばかりが目につきますが、バスマスターのSNSには、「2019シーズンを他団体で過ごした選手をいきなりエリートに戻すのは納得がいかない」といったコメントも結構多いです。要は、オープンからやり直せよ、という意味だと思われます。

FLWのスター選手であるスコットマーチンは、「父(ローランドマーチン)が成しえなかった栄光、バスマスタークラシック制覇を目標にするため、来季からはFLWを離れてバスマスターオープンに参戦する」と発表したばかりですが、この話を引き合いに出しているケースも目にしました。

スコットマーチンですらオープンに参戦するんだから、ということですね。ただ、スコットマーチンの場合はエリートへの参戦経験がないわけですから、そこはまあ仕方ない気がしますが、オープンからの昇格を狙っている選手達に対して示しがつかないのでは、という意見はわからなくもないです。

ただ、B.A.S.S.からすれば、人気選手2名が戻ってきてくれるなら超ウェルカムでしょうし、「エリートのAOYを獲得しているからレジェンド枠で!」というのも大いにわかる話です。

そしてここまで書いていて「ああ、そういうことなのかな」と勝手に合点がいったのが、スコットマーチンがバスマスターに参戦し出す理由です。公には「父の夢を自分が叶える!」というストーリーラインを描いていますが、長年FLWと深い関係を築いてきたスコットマーチンがいきなりバスマスターに参戦するというのはちょっと不可解でした。

おそらくキャラ立ちもしていて人気者のスコットマーチンは、今回BPTへの参戦を決めた2名が決まる前に、MLFからBPTへの参戦依頼があって、何らかの理由(スポンサーの意向とかフォーマットが合わないと思ったとか)でそれを断ったため、MLF傘下となったFLWでの居心地が悪くなり、バスマスターに移籍したんじゃないかな、ということです。

※あくまでも推測です。スコットマーチンが純粋にローランドマーチンの夢を追ってバスマスターに参戦するならただただカッコイイ!!

胸アツのパラニウクvs Taku Ito

そして、何より胸アツなのはパラニウクがエリートに復帰ということは、巧くんと戦うということを意味するわけで、来年の楽しみが増えました!

たくちゃん、頑張ってよ!!

2017年のH-1津久井湖戦にて
(ちなみに私の方が成績が良かった 笑)