パワーロールの正体

先週金曜日の亀山スピナーベイト道場、日曜日の新利根川H-1マスターズカップと、メインは「どシャローのバンクをパワーロール3/4ozで男引きする」というものでした。

↑ブンバボーン!新利根のプラです。

どシャローやるのになぜ重いパワーロール??とお思いの方も多いと思います。

実は私、最近までパワーロールを理解できておらず、いつ、どこで、どう使うのか、全くわかっておりませんでした。

パワーロールが発売された後、田辺さんから、

「お前ヨ~、パワーロールの釣りもわからないで、スッパーなんて言えないゾ!」

と言われてからずっと悩んでいたのは内緒です 笑

で、最近になってようやく理解できたのは、「重いからといってディープ専用というわけではない」ということです。

パワーロールを理解するうえで把握しておく必要がある特徴が2つあります。

1つ目がパワー、

2つ目がシルエットです。

パワーに関しては簡単な話で、

ディーパーレンジ<パワーロール<オリジナル<スーパースローロール

という順番になります。

ウインドレンジはコンパクトシルエットの、シャローロールは強波動の異端児ということで別ベクトルのスピナーベイトとお考えください。

先述した4種類の中で、スーパースローロールが効く状況は、昨今の関東だとなかなかありません。台風の濁りや放水によるフィーバーなど、特殊な条件の時に威力を発揮しますが、正直この1年投げるタイミングがありませんでした。

関東のレンタルボートレイクで釣りをし出して15年近くになりますが、スピナーベイトへの反応の仕方も少しずつ変わってきている気がしています。

簡単に言えば、強波動が効きにくくなっている感じを受けています。

で、パワーの話に戻りますが、オリジナルの1/2ozって結構な強さだなと最近思っています。

↑オリジナル1/2oz 笑

知人が他社のスピナーベイトをロッドにつけていると必ず投げさせてもらっているのですが、その度にクリスタルSオリジナルって強いなと再認識します 笑

これがディーパーレンジになると途端に弱くなります。

これはブレードタイプが「オリジナルのタンデム」に対して「ディーパーレンジがダブルウィロー」だから、という単純なものではありません。

(一般的にはそうなんですが)

ご存知の方も多いとは思いますが、クリスタルSオリジナルのウィローリーフとディーパーレンジのウィローリーフは同じ番手でもカップの形状が異なり、ブレードの回転する幅がまるで異なります。

ちなみにパワーロールのブレードはクリスタルSオリジナルに装着されている、「オリジナル」と刻印が 入ったブレードです。

ディーパーレンジには、「ディーパー」の刻印があります。

パワーロールの話だけでも長くなるので、この辺の話はまた別の記事にします 笑

脱線が続きましたが、パワーロールの強さはディーパーレンジより強く、オリジナルより弱く、とても使いやすくなっています。

2つ目の特徴、シルエットについて、パワーロールはクリスタルSシリーズでもっとも大きなシルエットを持っています。スカートの量も多めです。

この「シルエット」というのもスピナーベイトを位置づける重要な要素の1つです。

ここから使いどころの話になりますが、マディーシャローもリザーバーも、「シルエットが大きい方が釣れる」というタイミングが存在します。

ここで気をつけないといけないのは、「デカくて強い」というのは滅多に機能しないということです。

ストーミーマグナムTDMにしろ、ジョイクロにしろ、釣れるビッグサイズルアーの共通項は「デカいけど強くない」なのです。

で、決して巨大ではありませんが、スピナーベイトの中ではパワーロールが「デカいけど強くない」の役割を果たしていると考えています。

シルエットが大きい方が食う理由ですが、

ベイトが大型化している

ターンオーバーの水質悪化

などが考えられます。

今回極めて浅いレンジにポジションを取っている魚に対し、ディーパーレンジ1/4ozや1/2ozを入れても反応せず、 パワーロールにすると反応をする、という経験を何度もしました。

これが適度なパワーと大きめのシルエットの賜物なのだと思います。

そしてもう一つ、ほかのクリスタルSシリーズと大きく異なるのがヘッドのバランスです。

パワーロールはワイヤーとヘッドの角度がついていないため、ヘッドの姿勢がやや立ち泳ぎ気味になります。

下からの突き上げバイトのミスを減らすためのバランスではないかと考えています(ようやく自分の考えを持てたので、近々田辺さんに聞いてみます)。

この姿勢のため、複雑なオダにコンタクトさせながら引くと、正直他のクリスタルSシリーズよりややスタックしやすいです。

しかし、パワーロールの狙いは引き感をしっかり出してカバーの上を通して大きめシルエットで魚を引っ張ることにあるため、スタック回避よりフッキングを優先した結果、このようなヘッド形状になったものと思われます。

つまり、シャローだろうがディープだろうが、中層で使うスピナーベイトだということです。

タックルについては、「またか!」「柔らか過ぎでは??」となりそうですが、シャロー~ミドルレンジをやるならHB640MLが使いやすいです。

今回の新利根川では水深50cm~80cmくらいまでのナチュラルバンクをエレキスピードをかなり速くして流していました。

リトリーブスピードもやや速めだったのですが、スピナーベイトロッドの選び方として、ファストリトリーブなら柔らかく、スローロールなら硬くします。今回は前者なので、3/4ozのスピナーベイトを背負うには柔らかいですが640MLを使いました。

ちなみにHB640MLの適合ウエイトを超えていますが、ロードランナーシリーズの場合表記を無視して問題ありません。背負えますし、投げやすいです。

ちなみに先週のスピナーベイト道場でもゲストさんに640MLとパワーロール3/4ozの組み合わせで亀山ダムのどシャローを釣っていただきました。

この時の意図の一つは、柔らかめのロッドに重めのスピナーベイトを組み合わせることでキャスト時にロッドを曲げやすくすることでした。

重いウエイトを背負ってゆっくり曲がってゆっくり戻っていくので、キャスト時のルアースピードが殺され、アキュラシーが高まるわけです。

というわけで大変長くなりましたが、「オールレンジ対応、ミディアム波動、シルエットデカめの中層狙いスピナーベイト」というのがパワーロールの正体だと私は認識しました!

皆さんの参考になれば幸いです!